採用業務は、いつも「特急の仕事」として天から降ってきます。

不意打ちで来ることも少なくありません。

こうして各部門のワガママに翻弄される日々が始まります。

応募書類が届いたら、さっそくコピーして書類選考です。数人の担当者で通過者を決めたら、次は面接の段取り。最大の難関は社長面接や役員面接です。なにしろ多忙な人々ですから、なかなか捕まりません。なかには、あとで部下から文句を言われるのを嫌がって逃げる人すらいます。
ようやくこぎつけた面接で、見事に採用が決定したら、〝急いで〟入社準備の手続きに入ります。しかしその翌日、取締役から呼び出されます。

「採用の件ね。人物は問題ないけど、ちょっとウチの都合が悪くなってね」泣く泣く不合格通知を送ります。それからひと月も経たないうちに、同じ職種の求人を出すハメになることも――。

これは何処の会社でも起こること。面接を通過するか否かは、その時の事情も大いに関係してきます。ですから面接を受けた後は、絶対に自分を責めたりしないでください。転職活動でもっとも重要なことは、『前向きな姿勢を維持すること』ですから――。

こんな採用もある

一方で、採用が急転直下で決まることもあります。最も多いのが「取締役の不在」です。最終面接を担当する取締役などが、どうしても予定が取れない場合、こんなことを言われます。
「人事が決めればいい。もしくは、実際に使うのは○○課長だから、彼に決めさせればいい」
こうなると話は早い! 現場はいつも人材不足ですから、すぐに話はまとまり、取締役の気が変わらないうちに「急げや急げ」と採用通知を送ります。
「えっ? もう内定出しちゃったの?」
あとで取締役は文句を言ってきますが――なんのその! 人手不足を強いられていた課長も、陰で密かに大喜びです。してやったり! といったところでしょうか。

こんな採用もあるほかにも、「スキル重視」と言いながら、まったくの初心者を採用することがあります。特に多いのがSE系や事務系です。それならば、はじめから応募条件を拡げておけばいいのですが、求人部門はアレコレと無駄な注文をつけたがるのです。

ですから募集要件は、あまり厳格に考えない方がいいと思います。ただのワガママのことが少なくありません。まずは問い合わせてみることが、チャンスを逃さぬ大事になります。デキる人事ほど、門戸は広く開けて待っています。

人事が担うキビシイ責任

現在、多くの会社で「部門採算性」が導入されています。そこで問題になるのが人件費。これが少しでも増えると、部門の成績が一気に悪く見えてしまうから不思議です。

人事が担うキビシイ責任「1円でも減らせ!」と言われてるのに、パートさんを雇っただけも月に10万円ほども増えてしまいます。そのうえ、採用した人が「やる気がない」、「会話が通じない」などの場合、人事部に強烈なクレームが入ります。
「あの社員を採用した責任を取れ! 人件費は人事部に付けろ!」
こうして、やむを得ず半年間ほど費用を折半した会社もあります。

人事担当者の目が自然と厳しくなるのは、あとで苦労するのは自分だからです。

そこで最低限のスキルなどは書類選考で選び、面接に進んだ人に対しては、主にマナーや意欲の程度を重視します。「職場で上手くやってくれるかどうか」がもっとも不安。ですから明るい表情、ハキハキと話す人、礼儀をわきまえている人ほど安心するのは当然です。『最初の挨拶や雑談がとても重要』といわれているのは、まさにこの点を指すのです。

採用決定の喜び!

採用決定の通知ほど嬉しいものはありません。電話口から響く、就職希望者の嬉しそうな声が、なによりの報酬です。多くの人事担当者も、「採用決定通知が一番幸せな瞬間」だといいます。採用決定に至る道筋は、道標のない荒野を彷徨い歩くようなものです。それだけに、クリアーした時の喜びはひとしおです。
また、人事担当者には世話好きの人が多いので、入社後の相談を受けるのも〝楽しみ〟のひとつです。新しい人と打ち溶け合えて、仲間意識を持てたときは、まさに至福――。

そんな〝いい出逢い〟を目指すためには、求人広告の厳しい検討から、「ぜひこの方と面接してください!」と多忙な役員をとっ捕まえるなど、ドタバタと走り回らなければなりません。
「へえ。私の面接のために、人事も必死なんだなあ」
こんなイメージを持つだけも、面接の緊張が、少しはほぐれたりしませんか?
とにかく多くの会社や人事担当者が、あなたとの出会いを欲していることだけは確かです。


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アラフォーゲイです。

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