社会人経験の浅い方、自分のビジネスにおける言葉づかいに自信がありますか?先輩や上司として他人を指摘する立場の方は、間違った言葉づかいをしている人に正しく指摘できますか?

誰もが一度は悩んだことがあるであろう、「ビジネスでの言葉づかいのマナー」。今回は、その中でも特に間違いやすいものを、会話例から紹介したいと思います。

勘違いしやすい言葉づかい

「~から」

【誤】

A:「1万円でお願いします」
B:「はい、1万円からお預かりいたします」

【正】

A:「1万円でお願いします」
B:「はい、1万円をお預かりいたします」

「バイト敬語」として間違いやすい言葉の代表格ともいえる「~から」。諸説ありますが、例文のような「~から」では、人から何かを預かる「1万円さんから何かをお預かりします」、急かしながら「(あとで小銭もおあずかりしますが)先に1万円札から預かってしまいますね」という意味になってしまうため誤りです。わざわざ「~から」をつけずとも、「1万円をお預かりいたします」という表現で相手に失礼になることはないので、こちらを用いるようにしましょう。

「すいません」

【誤】

A:「何回言ったら仕事覚えるの?」
B:「すいません…」

【正】

A:「何回言ったら仕事覚えるの?」
B:「申し訳ありません…」

おそらくほとんどの人が謝罪をするとき「すいません」と言っているのではないでしょうか?自分のしたミスが小さなものなら「すいません」、大きなものなら「申し訳ありません」という使い分けをしている方もいると思います。しかし「すいません」は誤り。正しくは「すみません」です。言いやすさの点から「すいません」で一般化していますし、「すみません」と言おうとしても「すいません」と言ってしまうかもしれないので、人に謝るときは「申し訳ありません」で統一しておくことをオススメします。

「とんでもございません」

【誤】

A:「お前も成長したな!」
B:「とんでもございません!私なんてまだまだです!」

【正】

A:「お前も成長したな!」
B:「とんでもないです!私なんてまだまだです」

謙遜する際などに使われる「とんでもない」という言葉ですが、これは「とんでもない」という一つの言葉です。つまり、「とんでもない」の一部の「ない」を「ございません」と変換するのは誤りです。「とんでもないです」と言えば失礼もなく、謙遜の意味もあるので、こちらを用いるようにしましょう。

「~のほう」

【誤】

A:「では担当のものからお話しいたます」
B:「田中に代わりまして、私、鈴木のほうからご説明させていただきます。」

【正】

A:「では担当のものからお話しいたます」
B:「田中に代わりまして、私、鈴木からご説明させていただきます。」

「~のほう」は何かを比較したときに使う言葉です。「お名前のほうをお伺いできますか」、「私のほうから」など、むやみにつける傾向がありますが、これは誤った使い方なので控えましょう。基本的に「のほう」を抜いて、「お名前をお伺いできますか」、「私から」と言って失礼になることはありません。

「おられますか」

【誤】

A:「田中さんおられますか?」
B:「あちらにおりますのが田中です」

【正】

A:「田中さんいらっしゃいますか?」
B:「あちらにおりますのが田中です」

電話や取り引き先の企業を訪ねた際に言ってしまいがちな「おられますか?」ですが、これは、文法的に誤った表現なので「いらっしゃいますか?」という表現を用いましょう。少々ややこしいですが、「いらっしゃいますか?」と尋ねられた際に、「おります」と答えるのは間違いではありません。

先輩・上司が正しいとは限らない

とても間違いやすいビジネスでの言葉づかい。自分が尊敬している上司が使っていたから、自分の教育係の先輩に教えられたからなどの理由で言葉を覚えても、その人が言葉づかいを誤っていれば、自分も間違った知識を覚えてしまうことになります。今の社会ではWebで検索すれば多くの知識を得ることができます。ぜひ、言葉づかいも自分で一度調べてみて、正しい知識を身に付け、立派なビジネストークができるようになりましょう!


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アラフォーゲイです。

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