今の日本で、栄養不足なんていうものがあると思っている人はいるでしょうか。
必ず満腹とは言わなくても、必要十分量は食べていると感じている人は多いでしょうが、それでも栄養が不足することがあります。
日本人の現在の食卓では、炭水化物や脂肪分は足りているのに、ミネラル不足や、ビタミン不足が珍しくないと言われています。
これは日本人全体の食事が、ビタミンやミネラルが多く摂れる和食から、脂肪分がカロリーが高い欧米食に変わってきている為です。
野菜自体が含有している栄養素の量も、近年では少なくなってきています。
1980年のにんじんは、1950年のにんじんと比べると、ビタミンAの量が三分の一以下になっていたといいます。
現代のニンジンは、1980年のニンジンよりも栄養が減っているといいます。
昔と同じ量の野菜を食べても、体内に吸収できる栄養の量はかなり少なくなっています。
土地が全体的に痩せてきているために、栄養が得られなくなっているといいます。
野菜は、土の中に含有されているビタミンやミネラルを蓄えることで、栄養豊かになります。
野菜の栄養不足は、大もとになっている土の栄養不足にほかならないわけです。
食卓に工業的に加工された食品が多く出るようになったことも、ビタミン不足やミネラル不足の一因です。
加工食品はそんなに食べていないという人もいると思いますが、玄米を精製して白米にするのも調理するのも加工の一種です。
ビタミンは、熱をかけると破壊させる性質があります。
サプリメントを使って、食事のみでは不足しやすい栄養素をおぎなうことは、現代人にとっては重要な役割を果たしていると言えるでしょう。